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女郎花

長屋門守り幾年女郎花     ひらり

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ながやもんまもりいくとせをみなめし


女郎花
をみなめし


秋の七草のひとつで、オミナエシ科の多年草。
茎は直立して高さ1mほど。
葉は羽状に深く裂け、対生する。
茎は上部で枝分かれし八-十月、黄色い小花を散房状に無数つける。

-合本 俳句歳時記 第三版 角川書店編より-



散策を終わり、お勝手で当主の奥さまからお茶請けにいただいた梅干は、敷地内の梅を塩漬けし、3年間、夏の土用干しと厳冬の雪入れを繰り返す昔からの漬け方でもちろん無添加。

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最近は暖冬で雪が無く、雪を調達してまで守っているというそのしきたりのお味は、自然に塩気が抜けるのであろうか、自然な柔らかみのある減塩梅干に仕上がっていた。

延々と続く歴史も主の影に隠れた妻たちの支えがあってこそ。
彦部家の代々の女性たちを女郎花に例え詠んでみました。

長屋門守り幾年女郎花
ながやもんまもりいくとせをみなめし
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この地で約450年。
裏山から見た中世の館、江戸の館、明治の館そして昭和の館。
時代時代の建造物が肩を寄せ合い折り合いをつけて現世を生き抜いている。

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系図で見ると、皇親・公家として約三百七十年、中世武士として約五百五十年、郷士・名主として百五十年、実業家として百八十年、会社勤めで五十年の歴史だとボランティアさんはさりげなく仰ったが、それはそれでとても重い事実と受け取った。

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「奈良の奈良町で、やはり住みながら指定文化財のお屋敷として公開されているお宅でお伺いしたのですが、助成金が出ていても経済的存続が大変だと仰っていました・・・。」
散策を終わり、お勝手で当主の奥さまがお茶のお相手をしてくださったので、私は不躾な疑問と知りながら聞いてみた。

国指定重要文化財は地方指定文化財とは違い、確かに補助金も出るのだが、これだけのものを存続させるのには大変だと想像通りの答えが返ってきた。贅沢はしていなくともかなりなお金がかかるのだそうだ。確かに、華美ではない暮らしをなさっているのはひと目で拝察できる。

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次期主となる息子さんの心意気は、国指定重要文化財の中世武士館『彦部家屋敷』として継ぎたいとの強い意思をお持ちだそうだが、
「本当のお金持ちでないと、これらの存続は不可能に近いのですよ。このご時世では会社勤めもどうなるかわからないし、心意気だけで継ぐことは難しいのですよ。」
静かな笑顔で淡々と仰る内容は、厳しくも悲しい事実として受け止めなければならない。

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何度も繰り返して恐縮だが、この地に棲みついて450年、歴史の変遷とともに農業や<真珠九寶丹>という製薬、養蚕・製糸業など形を変えながらも、それ以前の850年間もの暮らしの中での生活文化を含め、実在する系図やその他諸々の家宝を秘蔵し守り抜いた彦部家。

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ご当地、桐生市に注いだ力も大きいという。その偉大さを称え彦部家住宅鳳純会が発足している。
前に記述した<明治館>でのクラシックカメラの寄贈者、故河原井源次翁が彦部家屋敷存続を強く提案、初代<彦部家住宅鳳純会>会長を務め、保全・保存に力を注いだと聞いた。

その<彦部家住宅鳳純会>より抜粋
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同家の歴史を知れば知るほど、その比類ない偉大さに圧倒されますが、いかに優れた文化財とは言え、今の日本の文化政策の下でこれを維持し続けることは至難な業であります。彦部家住宅鳳純会が生まれたのはこうした背景からです・・・(以下略)。
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そして<彦部家住宅鳳純会>によるさまざまな企画や催しが定期的に行われ多数の来訪者があるという。


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地域の宝として末永く保存され、こうして実際に目で確かめることのできる歴史を私たちのあとに続く子々孫々まで広めていただきたいものだと心から願ってやまない。 (完)



<お知らせ>
http://www.hikobeke.jp/

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毎年、11月には
秋の紅葉狩りウィークとして彦部家屋敷最大のイベントが催される。
池泉回遊式庭園“紅葉狩り”散策や彦部家伝来の秘宝公開、
重文彦部家屋敷語り部の会朗読劇、草木染め実演などなど、
もりたくさんの内容で開催される。
お近くの方、ちょっと興味がわいた方は、ぜひ訪れてみてくださいね。
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ずいぶんと大きな梅ではありませんか。
おいしそうですね。
長屋門にも格式があるらしいですね。

Re: タイトルなし

reiさん♪ レスが遅くなり・・・ごめんなさ!

久しぶりにテンプレート変えました。そのときにコメント発見!
本当にごめんなさい!

> ずいぶんと大きな梅ではありませんか。
> おいしそうですね。

でしょう!
無添加で安全安心!おまけにとっても美味しいですよ♪

> 長屋門にも格式があるらしいですね。

そうですね、納屋のような長屋門もあれば、住まいできそうなものまでいろいろですね。
でも、どんどん少なくなっています。
だって、街中じゃぁ、長屋門でも家が一軒建ってしまうことありますからね。
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